出産

初産婦の私がフリースタイル出産を選んだワケとは?

妊婦さん

こんにちは、かねまるです。

 

フリースタイル出産」という言葉を聞いたことはありますか?フリースタイル出産とは、名前の通り出産方法のひとつです。私は初めての出産に、この「フリースタイル出産」を選びました。

 

幼稚園のお母さんたちとの会話で、「どうやって産んだ?」という話になった時に「私はフリースタイル出産にしたよ。」というと、かなりの確率で「なにそれ?初めて聞いた!」と言われます。

 

私も、最初からフリースタイル出産という出産方法があることを知っていたわけではありません。今回は、私がどうして「フリースタイル出産」をすることになったのか、フリースタイル出産の意味・体勢について書いてみたいと思います。

 

分娩台での出産は無理かも!検診で感じた不安

 

妊娠が発覚してから、当たり前のように家から近い産婦人科を選んで妊婦健診に通っていました。赤ちゃんの成長や様子を見るのが嬉しくて、産婦人科に行くのが楽しみでした。しかし、楽しみと同時にとっても苦痛だったのです。楽しみなはずなのに、なんで?と思いますよね。私が苦痛に感じていたのは、ズバリ超音波検査です。

 

「わたしも超音波検査が苦手だった!」と言うお母さんはたくさんいるでしょう。大抵の人は、器具に不快感があったのではと思います。…私は違います。足を開くのが出来なかったんです。

 

「は?」と思われるでしょうが、これは事実です。足を開くことがとてつもなく恐怖でした。私も大人ですから、健診台に乗ってすぐはメッチャ頑張って自然を装い大きく開くことができました。しかし私の意思とは裏腹に、お医者さんが近づいてくる頃には足がグーっと閉じていってしまうのです。

超音波検査のたびにお医者さんに「足!」って怒られていました。毎回そんな感じだったので、「そんな調子で出産できるの?」とまで言われていました。今思えば、そう言われて当然だと思います。

 

自分にとって安心できる出産ってなんだろう?

赤ちゃんの手

 

足を開くことを苦痛に感じている私が、分娩台に乗って出産することは可能なのか?と悩みました。きっと陣痛の痛みで足を開くことへの恐怖なんか無くなっているはず。だけどそれはあくまで想像です。陣痛がきて、いざ分娩台に上った時、足を閉じてしまう可能性だってあるかもしれない。

 

そう考えたとき、そんな不安を抱えた出産は嫌だとハッキリ思いました。じゃあどうすれば良いんだろう?と考えた時に知ることになったのがフリースタイル出産だったんです

 

フリースタイル出産って何?

フリースタイル出産を一言で言うと、自分の楽な体勢で赤ちゃんを産むということです。私のように「足を開きたくない!」っていう妊婦さんにはぴったりな出産方法ですね。

 

よく行なわれている分娩台での出産にも魅力はあります。あの椅子のような台には、出産の時に生じる痛み(激痛)に耐えられるように工夫されているそうです。とはいえ、そんな情報を知っても「足を開く」という時点で私の心は揺れません。

 

フリースタイル出産をもう少し詳しく説明します。フリースタイル出産は「アクティブバース」とも呼ばれます。「アクティブ」とは「自分から進んで働きかけるさま」を意味しますね。その名の通り、自分の好きなように動いてお産を進めることができるのです。

 

でも、自分の好きに動くってどういうこと?ってなりますよね。次はフリースタイル出産の体勢について、自分の経験に基づいて書いてみます。

 

私が体験したフリースタイル出産の体勢とは?

妊婦さん

①大きいクッションにしがみつく

いきみたい感覚がまだない時におススメです。フリースタイル出産を実施している産婦人科なら大きいクッションがきっとあると思います。大きさは、座ったお相撲さんくらいでしょうか。まぁクッションがない場合は旦那さんとかでもOKです。

 

両手いっぱいにしがみつきます。私は足はぺたんとしていました。最初にこの体勢をおススメする理由は、落ち着くから。以上です。しばらくはこの体勢で陣痛の痛みを耐えました。

四つんばいの体勢

陣痛の痛みがさらに増してからは四つんばいの体勢になりました。この体勢は助産師さんに言われるがままにやらされました。四つんばいの体勢にすると、赤ちゃんが出てきやすいそうです。この体勢になってからは、声を出すこともできないほどの痛みになりました。

横向きの体勢

横向きの体勢になってから、赤ちゃんの頭が出てきました。この体勢、とってもリラックスできました!左体側を下にして横たわり、いきむ許可がおりてすぐに出産となりました。いきむ時は助産師さんが私の片足を上げて支えてくれました。

 

フリースタイル出産を経験して

 

出産前は出産に対してこわいイメージしかありませんでした。赤ちゃんに会いたい。けどこわい。だけど決して逃げられない。誰か助けてー!って感じでした。だけど今は、また出産をしたいと思えるんです。そう思えるのは、子供が可愛いからというのもありますが、フリースタイル出産を経験したからというのも大きいです。

 

フリースタイル出産を選んで本当によかったと心から思います。リラックスして出産できるなんて思ってもみなかったので。私が出産した産婦人科の分娩室では、オルゴールの音が流れ続けていたんですけど、それもリラックスできた理由のひとつです。陣痛の痛みがなくなった時、オルゴールの音に集中していました。めっちゃ癒される不思議。

 

私のように「足を開くのが苦手」っていう妊婦さんには、フリースタイル出産という出産方法があることをぜひ知ってほしいです。私が経験したフリースタイル出産は、「体勢はこうしなきゃ!」という決まりがなく、自分の好きなように体勢を変えられる、まさしくストレスフリーな出産方法でした。もちろん、痛みは分娩台での出産と変わらないとは思いますが。分娩台に抵抗がある妊婦さんは、フリースタイル出産を選択肢の一つに考えてみてはいかがでしょうか。