こんにちは、かねまるです。
前回は、うちの長男の「幼稚園いきたくない!」の年少期をご紹介しました。
今回は年中期です。親子でどうすれば笑顔で幼稚園にいけるようになるのか、悩みに悩んだ記録、そしてわかったことを書いていきます。
不安でいっぱいの「年中さんの始まり」
嬉しいはずなのに不安でいっぱいの年中さんへの進級。新しいクラスになって担任の先生が変わり、教室が変わり、息子の心はついていけていないようでした。
帰る時間になると、子供たちがひとつの部屋に集められるのですが、その部屋に行くと、大勢のお友達囲まれた息子の姿が。そして決まって息子が大声で泣き叫んでいるんです。その姿を見るのは本当に辛かったです。
「どうして泣いてるの?」は禁句
年少の頃は、「どうして泣いているの?」とさんざん息子に問いかけました。それに対して「わからない」という息子。年中になってからは「どうして泣いているの?」は禁句にしました。
そこで当時私がとっていた行動は、“泣いていることに触れない”でした。今思えば冷たい対応だったのかもしれません。しかし私自身もどう対応するべきなのか、何が正解なのか全くわからずにそうするしかなかったんです。
家では、「お迎えの時は笑顔で会えたら嬉しいなぁ」なんて言ったりすることもありましたが、息子にはキッパリ「無理」と断られていました。
お迎えの時間になると毎日泣くのが定番化してしまい、お迎えの時間が毎日すっごく苦痛でした。息子の泣きわめいている姿を見るのもしんどかったし、周りの保護者や先生からの視線も痛かったです。
「子供があんなに泣いているのに、あっさりしちゃって冷酷な人!」って思われているんだろうなぁといつも頭の中で考えていました。ズバッという保護者の方からは、「毎日泣いているね~。幼稚園は年中から入ったわけじゃないのにね~。なんで泣いているの?」と会うたびに言われていました。
お迎えの時間に泣く原因って?
泣く原因はわからない。とにかくお迎えの部屋に行くと泣いてしまう。どうにかしてその日課をやめさせたいと思いました。「お迎えを待つお部屋に行ったら、お友達とにらめっことかしりとりとかして遊んだらどう?」と提案しましたが、「一緒に遊んでくれる友達がいない」といいました。
そこで前回年少期で書いた、相性の悪いお友達がお迎えを待つ列で隣同士だということが判明し、「お迎えのお部屋にいるときも仲間外れにされる。違う子と話したら邪魔してくるから誰ともお話できない」と訴えました。
初めて聞いたことだったので衝撃的でしたが、息子の言うことをすべて鵜呑みにすべきではないと自分に言い聞かせ、後日面談の席を設けていただき担任の先生とお話することになりました。
「幼稚園いきたくない!」がマシになったきっかけ
先生には園での様子、主に息子とそのお友達との関係を聞くことに。案の定、先生も2人の関係を気にしていたようでした。決してどちらが悪いとは言わず「2人は離したほうがいい」という結論に至りました。
先生も、なぜそのお友達がうちの息子だけに攻撃的なのかはわからず、2人を仲良くさせようと努力したけど無理だったそうです。
できる時は並び順や席を離すように配慮してもらえることになりました。お迎えを待つ部屋では、息子の泣き叫ぶ習慣が落ち着くまでドア付近で待たせてもらえることに。
そのお友達と離れるようになってからは息子の「幼稚園いきたくない!」というセリフや夜泣きがかなり減りました。
お迎えの時間もしばらくは泣く日が続きましたが、泣かない日もポツポツ出てきて、「お母さん!今日泣かなかったよ~!」と笑顔でお部屋から出てくる日も。
こんな日が来るなんてととてつもなく嬉しかったのを覚えています。嬉しくて息子を高く抱き上げて大喜びしました。秋になる頃にはすっかり泣くこともなくなり、泣いていた日々を懐かしいと感じるくらいになりました。
幼稚園を楽しいと思ってほしい
お迎えの時間に泣くことがなくなったことは喜ばしいことでしたが、息子はあいかわらず幼稚園を「楽しい」と言いませんでした。
「誰かに楽しませてもらうんじゃなくて、どんなことでもいいから自分から楽しいことを見つけてみたら?」息子に幼稚園を楽しんでほしい一心でいろんなことを提案しまくりましたが、そういうキレイごとな言葉って幼稚園児には効かないようで。
当時の息子の好きなキャラクター(ブリブリざえもん)を折り紙で作って「楽しくなるお守り」として幼稚園バッグの中に入れたり、通園時には息子の好きな歌を恥を忍んで歌ったり、とにかく「楽しい!」と思える瞬間を色々と作ってみました。
ちょっとでもいいことをしたら褒めて褒めて褒めちぎって、自信をつけさせるようにしたり、もう私が私じゃなくなるほど、優しくて楽しいお母さんになりきりました。まぁ怒る時はいつも通り雷を落としていましたが。
嬉しい時や楽しい時はガッツポーズしたりハイタッチしたりと体で喜びを表現することを意識し、「楽しいとはこういうことだ!」と見せつけました。
たくさん泣いた年中さんもおしまい
行きも帰りも「幼稚園いきたくない」と泣く習慣が1か月以上続いたこともあった年中さん時代。年少時代よりもずっと積極的に先生と話し合いをしたことで、息子の気持ちも少し安定したように思えました。
あいかわらずあのお友達から執拗に責め立てられたり仲間外れにされることはなくなりませんでしたが、幼稚園側が対処してくれたおかげで冬は泣かずに幼稚園に通えるまでに進歩しました。
年長さんになってようやくわかったこと
今年の春、うちの息子は年長さんに進級しました。新しいクラスにあのお友達の名前はありませんでした。こうなることは先生との話し合いの中からわかっていたので、「やっぱりこうなったか」という感想でした。
話し合い(というか現状報告会)の時に担任の先生が「2人を離すべきということは会議でもだしているので、来年はさすがに違うクラスになると思います。」と言ってくれていたので、年中の冬からは「来年は離れるからあと少しがんばるんだよ」と気楽にとらえていました。
そして新しいクラスになり、暴力的なお友達はもちろんいるけれど、息子をターゲットにして執拗に責め立てられることもなく、現在は楽しく幼稚園に通えています。息子の口からは「優しいお友達ばかりで楽しい」という言葉まで。
年少年中と、息子も私も2年間悩み続けました。息子は夜も安眠することもなくひたすら「幼稚園行きたくない」と訴え続けてきました。楽しく通えるようにと何度も試行錯誤して努力しました。そして年長さんになりわかったこと。それは“楽しくない原因を解明しなければ楽しくなるわけがない”というでした。
うちの息子は特定のお友達から理由もなくターゲットにされ、自信をなくしてしまうような言葉を浴びせ続けられてきました。「どうして自分だけ?」小さいながら、意地悪されても仲間外れにされてもそのお友達と仲良くなろうと努力した息子。
子供には、辛い言葉を受け流したり気にしないようにする力はありません。ましてや3歳や4歳の小さな子供です。親が守ってあげなきゃ誰が守るのか?2年間よく耐えてくれたと思います。
4歳でもしっかりと感情を持つ立派な一人の人間
年中の頃に、私自身が我慢できなくなり「転園したら楽しく幼稚園に行けるかもしれないよ?」と息子に直接提案したことがありました。しかし息子は断固として転園をしたくないと言いました。「転園はしたくない。けれど幼稚園に行くのは嫌だ」と。
2年間、幼稚園に行きたくないという理由で幼稚園を休むことはありませんでした。息子も「行きたくない」とはいうものの、体は素直に幼稚園に向かってくれました。
息子の本心はわかりません。「幼稚園に行く理由は何?」「行かない人はいるの?」息子はネガティブな質問をたくさん私に投げかけてきました。きっと相当幼稚園が嫌いだったと思います。
年長さんになった息子は、今でははっきりと「あのお友達と違うクラスになれてうれしい」と言うようになりました。意地悪をされたといっても、幼稚園の子がやることなので、大人が見れば「許容範囲」と判断することもあるでしょう。
だけど、「やめて」と言ってもやめないことは、幼稚園児だとしても決してスルーすべきではないと思います。すぐには伝わらないとは思いますが、「やめてといったらやめなさい」と厳しくてもしつこく教えるべきです。
息子の今後
楽しく幼稚園に通えなかった原因が判明し、その原因と大きく距離を取ることになった息子。幼稚園最後の1年間をどう過ごしていくのでしょうか。あとはもう息子がやりたいようにのびのびやっていく姿を見守るだけです。
今はまだ、幼稚園が終わってから遊べるようなお友達はいませんが、今後そういうお友達ができたら嬉しいですね。もしそういうお友達が出来たなら、息子にととって大きく成長できるきっかけになると思います。親と遊ぶ楽しさよりも、お友達と遊ぶほうが楽しいと気づいたら、もっと楽しい毎日になるんじゃないかなぁと。
「やられたらやりかえせ」と息子に言う大人もいます。しかし私は「暴力はいけない」と言っています。暴力をするお友達がいれば、「乱暴なことをやめないと一緒に遊ばないよ」と言ったらい言い聞かせています。
ずるい親ですが「やられてもやり返してはいけない」とは言いません。命の危険が少しでもあるなら身を守るためにやり返す必要があると思うからです。息子が大きくなってそういった場面に直面した時に自分で考えて判断するんだろうなぁ。親としてはそういう場面に遭遇しないことを祈るばかりですが。
今まで長い間辛かったぶん、幼稚園生活残りの1年を楽しく過ごしてほしい。それだけです。嫌なことを我慢する毎日から卒業させてあげたいですね。また新たな問題が起こる可能性も十分ありますし、これから先のことはわかりません。
とにかく今は幼稚園児の特権、「遊びが仕事」を全うしてもらえたら幸せです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。