うちのネコが初めて我が家にやってきた日。「可愛い!」「抱っこしたい!」期待でいっぱいだった思いはどこへやら。初日から「あれ?」「どうしよう」の連続でした。
ネコを飼っている知り合いもいなかったので、インターネットでわからないことを質問したこともありました。“藁にもすがる思い”とはこのこと?全く余裕がなかったですね。
今回は、うちのネコが来てからの数日間の困ったことと対処したことを書いてみたいと思います。
家にお迎えしてからの困ったこととは?
①さみしくて鳴く
お家に到着しても、プラスチックのカゴの中で寝続けていたうちのネコ。目が覚めてようやく「はじめまして!よろしくね」の挨拶。カゴから出してあげると、家中の匂いを嗅ぎまわってお家の中を探検!
一通り探検し終わったと思ったら、ニャーニャー鳴く。
「あぁ、お母さんや兄弟たちとお別れしてさみしいんだ。最初は皆こうなのかな。」
終わりの見えない「ニャーニャー」鳴き止まない。おもちゃを出したり、エサや水を勧めても鳴き続ける。あまりにも鳴き止まないので、さすがに胸が痛んで、家族と離れ離れにしたことに対して強い罪悪感を感じました。
残念ながら、私の行った“おもちゃ”や“えさ”で鳴き止ませる作戦は全く効果がなく、結局うちのネコは鳴き疲れて眠ってしまいました。
②エサを食べない
ブリーダーさんに聞いていた種類のカリカリのエサを、子ネコ用にふやかして与えましたが食べませんでした。初日は一口も食べず、翌朝になっても食べない。心配でたまらない時間でした。お腹はすいているはず。ストレスで食べられないということはわかっていました。
スーパーの開店時間を待ち、すがる思いでネコ用のウェットフードや小さいカリカリのエサを購入。急いで帰宅して、いくつか買ったウェットフードのうちのひとつをあげることにしました。エサ入れにウェットフードを入れて見せても食いつかない。「エサを替えても駄目だったらどうしよう。」不安でたまりませんでした。
昼が過ぎたころにうちのネコに変化が。ついに動き出したんです。それまで丸くなってじっと動かなかったのに、ウェットフードを置いておいた場所へ直行!そっと見守っていると、ウェットフードをあっという間に完食!すっっっごくホッとしました。
その後はいくつかカリカリを試して、食べてくれるエサを見つけることができました。ウェットフードは週に1度のお楽しみになりました。
③抱っこを嫌がる
初日は匂いを嗅いでくれただけで終わり。翌日は、近くには来るけど少しでも触ろうとすると逃げる。「ずっとこんな感じだったらさみしいな」と落ち込みましたが、一緒にいる時間はおもちゃでコミュニケーションを取ることを大切にしました。
3日目になると、少しは抱っこさせてくれるように。日に日に甘えてくるようになっていき、私が帰宅するとピッタリついてくるまでになりました。
④トイレでうんちおしっこをしない
トイレを覚えさせるまでに1週間近くかかりました。おしっこは3日目くらいからトイレでするようになりましたが、なぜかうんちを覚えるまでが長かった!
仕事から帰ってまずすることが、転がったうんちの掃除。そして部屋の掃除やシーツなどの洗濯。正直結構辛かったです。
最初はひたすらうちのネコをトイレの砂の上に乗せて、「ここがトイレだよ」って言って教えていましたが、4日目くらいからは部屋に転がっているうんちをわざとトイレの砂の上に置きました。ニオイが付くと、ここがトイレだとわかってくれるかな?と思ったので。
作戦が功を奏して、5日目くらいにはトイレの場所を覚えてくれました。そこからは部屋でうんちしちゃう日もありましたが、8日目くらいには完全にトイレで出来るようになりました。
困ったことは、ほんの数日だけ!
色々悩んだ1週間でしたが、その後はこんな感じでした。
寝転がっているというよりは、落ちてるってかんじ。あの数日間が嘘のようですね。初めてのお迎えは、ネコが慣れてくれるまでは大変なことはあるでしょう。だけど、それはネコも同じ。いや、急に環境が変わって家族と離れ離れになってしまったネコのほうが辛い思いをしたはずです。快適に過ごせて、ネコがたくさん甘えられるような環境を整えていく。それが私たち飼い主の務めなんだと思います。
うちのネコは我が家にきて6年経ちましたが、たま~にうんちをトイレ以外でしちゃうときもあります。毛玉をカーペットの上で吐くこともしょっちゅうです。「オーマイガー!」って思うことはありますが、腹が立つことはありません。だって、飼うことを決めたのは自分ですから。きっとネコを飼っている方はみんなそうですね。ちゃんとわかった上でネコを飼うんです。どんな瞬間も、大切な家族だから受け入れられる。
ネコを迎え入れた直後は初めての連続に恥ずかしながら困ることも多かったですが、今は困らずに堂々と対処できます。ネコを家族に迎え入れる決意をして本当によかったと思います。今ではうちのネコも立派に息子たちのお兄ちゃんやってくれています。
うちのネコの子ネコ時代の困ったことは、たくさんのコミュニケーションと、時間が解決してくれました。困っている誰かの参考になれば幸いです。